長湯温泉と言えば炭酸泉。その炭酸泉を一番体感できるのは大丸旅館の外湯、ラムネ温泉と言っても過言ではない。日本に温泉数あれど、こんなに泡付きのよい炭酸泉は稀だろう。温泉に浸かりしばらくすると、まるで真珠の衣をまとっているかのように小さな泡の粒が全身を覆う、不思議な体験。聞けば32度の低めの温度が貴重な泡を温存しているという。また、著名な建築家の藤森照信氏が手掛けた建築物としても一見の価値がある。
宿は長湯温泉のほぼ中心に位置し、芹川の川端に佇む。通りを挟むことなく川端にあるのは長湯温泉の中で大丸旅館だけだ。窓の下に川がせせらぎ、季節の風情がすぐそこにあり、旅情を豊かにする。創業は大正6年。創業当時から続く宿は2軒のみで老舗旅館の名が誇らしい。本館は平成元年にリニューアルしている。別館の藤花楼は平成5年に大正ロマンをコンセプトに創業時の写真を元に復元された。和洋折衷の心地よい雰囲気を醸し出している。地元の歴史や文化を反映させたいという想いから、調度品など地元の作家の作品を多く取り入れているそうだ。
長湯温泉は多くの文化人や著名人に愛用され、文献にも名を残しているが、意外にも周知は低く、大分県内でも知らない人もいると聞いた。そういった背景もあり、街はあまり手が加えられていない。そこがまた良い。創られた町ではない、この地の生活に溶け込んだような閑静な素朴さが長湯温泉の最大の良さだろう。
宿に着いてまず、女将さんの人懐っこさに驚いた。老舗旅館ということもあり、少し構えていたが、一刹那、肩の力が抜けた。また、本の多さにも驚いた。談話室、カフェラウンジ、部屋いたるところに本がある。少しゆっくりと滞在し、読書を嗜む。談話室にさりげなく用意されている切手に旅情を載せる。最高に粋な旅ではないだろうか。
部屋での食事 | 別館にお泊まりの場合、夕食、朝食ともに個室会食処にてご用意いたします。本館にお泊まりの場合、夕食はお部屋出し、もしくは専用個室、朝食は、会食場にてご用意いたします。 | |
クレジットカード | JCB、VISA、MASTER、AMEX、DC,UC、ダイナース | |
駐車場 | 30台(無料) | |
送迎 | JR豊後竹田駅、またはJR小野屋駅まで(要予約) | |
洗面セット | 歯ブラシ、歯磨き粉、フェイスタオル、石鹸 | |
バスセット | バスタオル、浴衣 | |
貸し出し品 |
【収容人数】 50人 |
〒878-0402 |