別府駅から徒歩7、8分のところに、昭和初期に建てられたレンガ造りの別府市公会堂がある。その山の手の一角に昔は別荘地として、今は閑静な屋敷町に「割烹旅館もみや」はある。別府駅の賑わいが嘘のように静かな場所で、街灯のランプが印象的な堂々とした建物で、すぐそれとわかる。
玄関横の池に鯉が泳いでおり、重厚な館内の様子に少し緊張する。そこに出迎えてくれた女将の庶民的な話し方にその緊張もほぐれた。そして時間もあり、すべての部屋を案内してくれた。客室は全10室ほどで、庭に面した部屋、離れの部屋、民芸調の部屋、サロンのある部屋、和洋室、竹細工を凝らした部屋、二間続きの部屋等どれとして同じ表情の客室はない。共通するのは日本建築の落ち着いた趣で、すべての客室に泊まりたいと思わせるほど。別府は竹細工が有名な産地だが、それがうまく部屋に調和して、特に灯りなどは自分もほしいと思ったぐらいで、その土地に根付いた文化を感じられる部屋だ。
お風呂は大きめの大理石の浴場、中浴場の檜皮の湯と古代の檜を使った家族風呂があり、客室が少ないからか、どこに入ってもゆったりくつろげる。特に檜皮の浴場は庭に眺めながら静かに身を浸して別府の湯を堪能できるだろう。
そして夕食は、一品一品出される京懐石。優しい味付けで、老若男女誰でも最後まで召し上がっていただけるのが自慢と言っていた女将の言葉も頷ける。とかく今はメインの肉や魚をクローズアップして派手な料理が多い中で、語弊を恐れず言えば枯れた料理で、包丁の入った手の込んだ料理は、朝食にも通じ日本食の美味しさを再発見したような印象だ。
館内の様子や料理を含めたサービスは華美ではなく、少し控えめで押し付けがましくないところが最大の美点。数ある別府の宿の中でも、なかなか見つけることができない正統派の旅館で、また別な部屋に泊まりたいと思わせる宿である。
客室名 | 2名1室 | 3~5名1室 | |
1階和室「弥生」 1階離れ「嵐山」 (定員2名) |
平日 | ¥24,200 | - |
休前日 | ¥27,500 | ¥26,400 | |
1階角部屋の和室「楓」 (定員3名) |
平日 | ¥24,200 | ¥23,100 |
休前日 | ¥27,500 | ¥26,400 | |
1階二間続き和室「釣月」 (定員5名) |
平日 | ¥24,200 | ¥23,100 |
休前日 | ¥27,500 | ¥26,400 | |
1階客室「桔梗」 2階客室「蓬莱」 サロン付の2階和室「八雲」 (定員3名) 1階四間続き和室「寿」 (定員4名) |
平日 | ¥27,500 | ¥26,400 |
休前日 | ¥30,800 | ¥29,700 | |
特別室「高崎」 (定員5名) |
平日 | ¥38,500 | ¥37,400 |
休前日 | ¥41,800 | ¥40,700 | |
お子様料金 | ・お子様会席+朝食+布団:¥16,500 ・お子様ランチ+朝食+布団:¥11,000 ・添い寝のお子様(食事なし):¥2,200 |
部屋での食事 | ||
クレジットカード | JCB、VISA、MASTER、AMEX、DC,UC、ダイナース | |
駐車場 | 20台(無料) | |
送迎 | ||
洗面セット | 歯ブラシ、歯磨き粉、フェイスタオル、石鹸 | |
バスセット | バスタオル、浴衣 | |
貸し出し品 | 囲碁・将棋(無料) |
【収容人数】 30人 |
〒874-0908 |