吉野山の宿として一番奥(高い標高)にあるのは、上千本という地域の「桜美荘たいら」である。一日二組限定で、その位置と規模から、知る人ぞ知る、隠れ家的な宿とも言える。自然豊かな緑に囲まれ、静かな空気感と非日常感は、吉野山の宿の中でも一番だ。
吉野らしい逸話を聞いた。日本でも有数の林業が盛んな地域で、先代の主人はそれに携わっていた。その縁で、宮大工をはじめとする職人との繋がりも深く、その人たちの手を借りながら平成の終わりまでずっと数年ごとに増築や改装、庭の手入れを重ね今に至っているとのこと。建築に精通している人なら興味深いことはたくさんあるだろう。
建築の難しいことを知らなくても、その本物の空気感は誰もが認めるところではあるが、物腰の柔らかい女将の対応はすぐにリラックスでき、滞在に華を添える。手作りの料理は器も手伝って品の良さと食材の良さを堪能できる。また、客室の窓からは、庭の木々や花の様子が見え、鳥や風の音が聞こえ、純日本建築の落ち着きは改めて日本文化の良さを再発見した。
吉野の自然に調和している手造りの建築、そして丁寧な手作りの料理にかける宿の思いは、宿泊する人の心に響くものがある。小さな宿だからこそできる、おもてなしがそこにはある。
お一人様料金 | 期間 | 2~3名1室 | 4名以上1室 |
1泊2食付 (季節の会席料理) |
通常期間 (平日・休前日とも) |
¥18,000 | ¥16,000 |
〃 | 春期 (3/25~5/6) |
¥23,000 | ¥21,000 |
お子様料金 |
部屋での食事 | 夕食は、お部屋食、または別個室となります。朝食は、お部屋、または広間でご準備します。 | |
クレジットカード | ||
駐車場 | 5台(無料) | |
送迎 | ||
洗面セット | 歯ブラシ、フェイスタオル、石鹸 | |
バスセット | バスタオル、浴衣 | |
貸し出し品 |
【収容人数】 10人 |
〒639-3115 |