牛窓は、日本のエーゲ海と呼ばれる風光明媚な土地。穏やかな瀬戸内の海に面して小高い丘が点在し、静かな古い街並とともに来る人を魅了している。そんな中で、牛窓から目と鼻の先にある島が、前島である。船で約5分のところにあるのだが、一歩島に入ると、これがなかなか味わい深い。まず人が瀬戸内の風景のように穏やかで優しい。島は平坦でなく、小高い丘がたくさんある。その丘の上に建っているのが「おふくろの家」。
宿の玄関に入る前に、まず目に飛び込んだのは小豆島で、そこから西に四国本土が見え、遠く平らな山の屋島が見える。おもわず奇麗な風景だと見入ってしまった。これが部屋から見えるのは想像に難しくなく、これだけでも来た意味がある。「こんにちは。」と挨拶してもしばらく誰も出てこないので、周囲を見ると縁側の廊下でおばあちゃんが小春日和の温かさの中で、こっくりこっくりと、うたた寝をしている。申し訳なく思ったがおばあちゃんを起こしてチェックインした。
優しく出迎えてくれた、女将と主人。おばあちゃんは聞けば大女将だったようで少し笑ってしまった。ひとつひとつの様子、情景がだんだん心をほぐしてくれるのが実感できる。
そしてクライマックスの夕食。魚の鮮度が良いのは当然で、家庭的なやさしい味付けの料理。鯛の唐揚げや、ままかりの酢漬けはリクエストがあるこの宿の名物料理で美味しい。そこに自家栽培の島野菜が加えられ、素材の味を生かした料理を肴に酒も弾む。
寝る前に海を見ると月夜で、ほとんど人工の光は周辺にないが、それがかえって月の明るさを感じさせ、海面に月光が反射する様子は凛として清々しい景色である。
翌朝は朝日で目覚め、ほぼ一年中見られるという。チェックアウトの時に女将のことが忘られない。「何もないところにわざわざ足を運んでいただき、そんな中で色々な人と出会え、心が通じた時は宿をやって良かったと思える瞬間です。」ここの宿はわざわざ人がくる磁力みたいなものを皆感じているのかもしれない。
お一人様料金 | 通常期間 (平日・休前日とも) |
特別期間 (4/27~5/6、8/12~8/15、12/29~1/3) |
1泊2食付(スタンダード) | ¥12,100 | ¥14,300 |
1泊2食付(ファースト) | ¥15,400 | ¥17,600 |
1泊2食付(デラックス) | ¥18,700 | ¥20,900 |
お子様料金 | ・小学生:¥8,800 ・幼児:¥6,600 ・お布団もお食事も必要でない場合:¥1,100 |
部屋での食事 | ご夕食は、基本的にお部屋でお召し上がり頂きます。(場合により広間となります。)朝食は広間となります。 | |
クレジットカード | ||
駐車場 | 20台 | |
送迎 | 前島フェリー乗り場まで送迎します。 | |
洗顔セット | 歯ブラシ、フェイスタオル、石鹸、コップ | |
バスセット | バスタオル、浴衣 | |
貸し出し品 | 将棋・トランプ(無料) |
【収容人数】 40人 |
〒701-4302 |