JR尾道駅から西に10分程歩くと、都旅館の看板が見えた。近くにサイクリストのための総合施設があり、サイクリングを楽しむのもいいなと思った。昭和25年創業の宿の建物は、大谷石の装飾や丸窓のステンドグラスが洒落ていて思いがけず洋風で意外だ。よく見ると屋根の瓦が改築前の跡を残している。洋風、ステンドグラス、瓦のミスマッチが絶妙にいいバランスで今日最初の「面白い」を見つけた。
3階建ての宿の1階は、大正ロマンな装いで、何気に優雅な気分になる。ロビー横の部屋に三代目となる現オーナーのご主人が趣味で集めた万華鏡がいくつか置いてある。覗くと不思議な模様の中に迷い込み時を忘れる。この部屋は良き時代の応接間だ。かつて置かれていた最先端の洒落たものは、時を経てレトロという名の装飾に変わっている。
そこで一際存在感のあるランプを見つけた。楕円形のシェードに唐草模様のアイアンの足がついている。聞けば、このシェードはとても古いのもので、もともとは客室で天井からぶら下がっていたものらしい。改装時に取り外し納められていたものをオーナーが見つけて一目で気に入り、向きを逆さまにしてランプとして蘇らせた。天井から地上に降りたそのランプは、宿のシンボルとなり、やさしい明かりを灯している。その佇まいは、まるで人のようで面白い。
2階と3階は、1階とは雰囲気がガラッと変わる。1階が大正ロマンなら、2階と3階はどっぷり昭和なテイスト。赤い毛氈が敷かれている2階から3階へ上る階段の急なこと。これもまた面白い。(この急な階段があり、部屋にはガラスの引き戸があるため、幼児(小学生未満)のお子様は、お受けしておりません。予めご了承くださいませ)
滞在中、ふと郷愁に駆られた。なんだろう?と過ごしていたら、それは子供の頃、友達の家に遊びに行った時の感覚に似ているからだとわかった。友達のお母さんが「よく来たね~」と迎えてくれるあの感覚。ラッキーな日は、果物だったり、手作りのお菓子だったり、その日のたまたまをご馳走になる。そんなことを思い出した。宿は、ただただよく来てくれたね~と訪れを楽しみに待っていてくれている。
お一人様料金 | 1名1室 | 2名1室 | 3名1室 | 4名1室 | 5~7名1室 |
洋室ダブル、及び 和室4.5畳 |
¥6,600 | ¥5,500 | - | - | - |
和室7.5畳 | - | ¥6,600 | - | - | - |
二間続き和室 (6畳+8畳) |
- | ¥11,000 | ¥7,700 | ¥6,600 | ¥5,500 |
お子様料金 | 大人と同額 *小学生未満のお子様は、お受けしておりません。 (館内は急な階段があり、部屋にはガラスの引き戸があるため、幼児(小学生未満)のお子様は、お受けしておりません。予めご了承くださいませ) |
部屋での食事 | *食事の提供はございません。 | |
クレジットカード | ||
駐車場 | 普通車1台 500円 / 1台 *満車の場合は、周辺の駐車場をご案内いたします。 |
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送迎 | ||
洗顔セット | 歯ブラシ、歯磨き粉、タオル、コップ、ボディーソープ、ひげそり | |
バスセット | バスタオル、浴衣、リンスインシャンプー | |
貸し出し品 |
【収容人数】 15人 |
〒722-0037 |