しまなみ海道の塩の産地として有名な伯方島(はかたじま)。その伯方島の北浦という場所を目指す。伯方島と大三島に架かる橋から自転車で25分ぐらいで行け、その途中には、しまなみ海道で最も優雅な橋と言われる多々羅大橋の全景が見えるポイントがある。行き交う車も少なく爽快に走られる。いかにも瀬戸内の集落という雰囲気の北浦の集落の真ん中に「松崎旅館」はある。当然ここは観光化されておらず、宿そのものも築百年と、昔ながらの瀬戸の家という雰囲気のある建物である。
玄関を上がると館内は清掃も行き届いていて、手入れされており、朝食場所でもある居間に通された。今となってはあまり見ることがない土壁で、どこか懐かしい。落ち着く館内の様子は、部屋に通されてからも同じ感覚で、寛げることはこの宿の美点だろう。
食事は夕食の提供はなく、朝食のみのサービスとなる。最近は、ミシュランで星を獲得した近所の寿司屋の「あか吉」から近く、夕食はそこで予約される人も多いそう。(宿ではお店の予約の手配はしていません)
朗らかな三代目の女将は隣の大三島の出身で、地の人の雰囲気を醸し、これぞ瀬戸内の島の宿と納得してしまう。多くの宿がいろいろ宿泊者の目線でサービスを高めようと努力している昨今、この宿は、女将の温かさや配慮が感じられ、優しい気分になり、また来たいと思えた。チェックアウトの際、同じ日に居合わせた青年達が、女将と握手をして談笑しながら一緒に写真に納まっていたのを見ると、そう感じたのは自分だけでないような気がした。
お一人様料金 | 料金 |
1泊朝食付 | ¥6,600 |
部屋での食事 | 夕・朝食とも、食堂でお召し上がり頂きます。 | |
クレジットカード | ||
駐車場 | 5台 | |
送迎 | ||
洗顔セット | 歯ブラシ、歯磨き粉、タオル、石鹸、コップ | |
バスセット | バスタオル、浴衣 | |
貸し出し品 |
【収容人数】 19人 |
〒794-2304 |