「旅館入舟荘」は平成7年に木造和風旅館として再建した客室5室の小さな温泉宿である。鉄輪温泉おさんぽ道の熱の湯通りを下りきった場所にある。鉄輪温泉は多くの温泉源があり、噴気沸騰泉で、街の至る所から湯けむりが沸き立っている。石畳から上がっている湯けむりを足先に感じながら、大胆に噴き出す源泉を巡る散歩は、この地域ならではの醍醐味だろう。
旅館は往々にして女将の色がでるが、ここはまさに“女将色の宿”といっても過言ではない。明るく親切でエネルギッシュ、そして楽しい。ときどき入舟荘では助け舟が出る。私たちも女将の助け舟に乗せてもらった。というのは、宿泊した日に地獄蒸しを体験しようと冬の味覚の牡蠣を用意していた。しかし、予定が遅くなり、近隣の地獄蒸し施設が閉店してしまった。が、そこで女将の助け舟の出番だ。知り合いの地獄蒸し窯を持っている方に連絡をしてくれて、無事に蒸し牡蠣をいただくことができた。何か困ったことがあったらとりあえず相談してみよう。必ず助けになってくれるだろう。そんな頼もしさが女将にはある。
料理も女将が手掛ける。ダシをふんだんに使ったやさしい味付けだ。小さなお子様にも好評で、嬉しいことに離乳食も後期であれば手作りしてもらえる。部屋食または、囲炉裏がいい雰囲気をつくっている食事処でいただく。
お風呂は2つあり、24時間いつでも入浴できる。少し小さめの貸切風呂なので、家で温泉に入っているかのようにゆっくり気兼ねなく浸かれる。ここにも子供連れには嬉しい気配りがあり、お風呂用のおもちゃやベビーチェア、ベビーベッドなどがあるので、小さなお子様も飽きることなくゆっくり温泉を楽しめる。
玄関で旅の荷をおろして、入舟荘に揺られれば、心ほぐれ、肩の荷もどさっとおろしてしまう。それは女将が一番大事にしている「居心地」の良さがなせる業だろう。子供連れには特にうれしい配慮がある宿だが、大人のみで宿泊するにも十分な風情ある宿なのだ。
お一人様料金 | 平日 | 休前日 |
1泊2食付 (スタンダード会席 / お食事処・囲炉裏の間) |
¥13,200 | ¥15,400 |
1泊2食付 (スタンダード会席 / 部屋食) |
¥13,750 | ¥15,950 |
1泊朝食付 | ¥8,800 | サービスなし |
素泊り | ¥6,600 | サービスなし |
お子様料金 | ・小学生:大人料金の70% ・幼児:¥4,400(夕・朝食¥2,200+お布団¥2,200) ・2歳以下:食事・布団とも必要でない場合は無料 |
部屋での食事 | プラン内容によります。基本的には囲炉裏の間でお食事のをお召し上がりいただきます。 | |
クレジットカード | ||
駐車場 | 6台 | |
送迎 | ||
洗顔セット | 歯ブラシ、タオル、石鹸 | |
バスセット | バスタオル、浴衣 | |
貸し出し品 | 加湿器 |
【収容人数】 17人 |
〒874-0043 |